2015/05/24

長崎弁の話 その13。 ~「すーすーする」ってどういう状態??~

5月下旬の長崎。あちらこちらでアジサイがまちを彩り始め、いよいよ夏が訪れようとしています。衣替えを済ませた人も、きっとたくさんいるはず。

それでも、朝はまだ「すーすーする」日が続いています。目を覚ました時の最初のひとことが、「あー、何かすーすーする」なんてことも。

ということで、突然謎のことばが登場しました。「すーすーする」って…?何かの擬音語のようですが、これも長崎で耳にすることばの一つ。

「すーすーする」は、風が吹いて肌寒い様子を表すときに使います。気のせいかもしれませんが、5月頃や9〜10月頃には耳にする機会が多いことばです。

ということで、今回は久々の長崎弁の話でした!
朝「すーすーする」日はもう少し続きそうですので、どうか体調を崩されないようお過ごし下さいね。

2015/05/20

長崎の春の風物詩「長崎ハタ揚げ大会」レポート・後編

こんにちは、前回に引き続き「長崎ハタ揚げ大会」の様子を紹介していきます。前回は空中テープカットが行われたところなどをお伝えしました。今回は、大会のメインイベントとも言える競技ハタのことを紹介したいと思います!

凧揚げ競技と聞くと、凧をより高く揚げたかどうかを競うものと思われるかもしれませんが、長崎凧の競技は、それとは異なります。1対1で、相手の凧の糸を切り合う競技なのです!そのため、喧嘩バタと呼んだりもします。

糸を切り合うと書きましたが、なぜ糸が切れるのかというと、競技用の糸にはガラスの粉が刷り込まれているからです。この糸のことを、「ビードロヨマ」と呼びます。また、ハタの大きさも通常の物(16文ハタ)より大きいハタ(20文ハタ)を使用します。ちなみに、20文ハタのサイズは縦80cm、横96cmです。

競技ハタの試合は、午前中に予選が行われ、それに勝ち抜いた選手4名が午後からの決勝トーナメントに進む方式です。今回僕が観たのは、午後からの決勝トーナメント。

さて、競技ハタの見どころは、何と言っても1対1での駆け引きにあります!相手の糸を切るためにどうやって勝負を仕掛けていくか、また、仕掛けられた時に勝負に出るか、はたまた上手に躱していくか、といったところに勝負の面白さがあります。

今回は決勝戦の様子を動画でアップしています(その様子はこちらをご覧になってください)。ちなみに、今年の決勝はなんと約6分にもわたる熱戦!競技の途中途中で聴こえる観客のざわめきや歓声からも、その盛り上がりが窺えます。さすが、「長崎三大行事」!そして、決着がついたら、「ヨイヤー」の掛け声!この掛け声は、「長崎ハタ揚げ大会」、そして「長崎くんち」ならではのものです。

ハタ揚げ大会は、観るだけでも十分楽しめるので、ピクニックがてらに足を運んでみるのも良いですよ!ちなみに、凧は会場でも入手することができるので(ただし、数に限りがあるようです)、早めに会場へ来れる場合はあらかじめ用意していなくても大丈夫かと思います。

ということで、「長崎ハタ揚げ大会」レポートはここまで!今回ハタ揚げ大会を観に行ったことで、来年は観るだけじゃなく凧を揚げるという目標ができました。気が早いですが、来年が楽しみです。