約1週間ぶりの投稿です。さて今日は、長崎弁の話です。
このブログでは、マイブームになっている長崎弁のことについても、色々とピックアップして書いていきます。
今回は、普段の会話でもよく使う方言、「ばい」と「たい」の違いについて話したいと思います。
「ばい」と「たい」。文末に使われる長崎方言の代表といっても過言ではないと僕は思っています。
長崎県外在住の方も、おそらくこの2つの言葉は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
「…え、違いがあるの!?」と思われた方もいらっしゃるかもしれませんね。
「ばい」と「たい」は、それぞれ場合によって使い分けることがあるんです!
ではではさっそく、その違いを短いやり取りを例に話していきたいと思います。
1.「ばい」
A:「あいから体調はどげん?」(あれから体調はどう?)
B:「今はだいぶ良うなったばい。」(今はだいぶ良くなったよ。)
2.「たい」
A:「寝坊して間に合わんやった!」(寝坊して間に合わなかった!)
B:「夜更かしばしたけんたい。」(夜更かしをしたからだ。)
かなりコンパクトなやり取りで大変恐縮ですが、とりあえず、言い方や響きが何となく違うなと感じてもらえたら幸いです。
「ばい」 が使われている方は穏やかに説明する感じ、「たい」の方は何だかちょっぴりきつい言い方になっているような印象です(注:あくまで今回の例において、です)。
では、具体的にどう違うのか。著:坂口至氏「長崎県のことば」(明治書院)によると、「ばい」は 話し手の感情を直接に表し、自己の判断の確認や、それを穏やかに教示する場合に多く用いられる とあります。
一方、「たい」は客観性の強い事柄や自明の事柄を言明するときに用いられることが多い とあります。
たとえば、物事について自分自身の思った感想や気持ちを述べるときなどには文末に「ばい」が使われることが多くなり、物事について述べる際に、理由を特に説明をする必要性がないと思われる場合は、「たい」の方が多く使われると考えられますね。
実際に普段の会話を思い起こしてみると、僕自身、無意識に使い分けているんです。個人的な印象ですが、「ばい」のほうがどこか優しい響きになるような、そして「たい」のほうがちょっとだけ冷たい感じになるような気が。
もしかしたら、「あ、それ分かるかも!」という方もいらっしゃるのでは…?
文法的な話が入って小難しい感じになってしまいましたが、今回紹介した2つのことばのニュアンスは、実際に長崎弁での会話を聴いてみると掴めると思います!
長崎を訪れた際には、長崎の方言に触れてみるのも新鮮で面白いですよ!
それでは、今回はこの辺で。また色々ピックアップしていきます!
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