2015/07/30

長崎弁の話 その17。 ~夏場ならでは?「ぬっか」という方言~

昨日、九州北部地方もついに梅雨明けが発表されましたね。

今でも気温が高い日が続いていますが、夏はまだまだこれから。僕が住んでいる佐世保の今日の天気は、晴れ。いつものように職場へ向かおうと家のドアを開け、外に出て思わずつぶやいたひとこと。

「今日もぬっかねー…」

この季節になると、「ぬっか」ということばをあちこちで耳にするようになります。日常の会話が、まずこのひとことから始まる、なんてこともよくあります。


 「朝からぬっかですね」(朝から暑いですね)

「ぬっかね~、夏の畑仕事はだんじゃなかよ」 (暑いねー、夏の畑仕事は大変だよ)


…といった感じです。
 
「ぬっか」は、長崎で使われる方言なのですが、「暑い」という意味で使われます。長崎に住んでいる方なら、ついつい口に出してしまったり、心の中で浮かぶことばではないでしょうか。

ちなみに、「ぬっか」にはちょっと違う意味があります。「暖かい」という意味でも使われることがあるんです。 たとえば、「こたつん中のぬっかね」という場合。この文章を標準語にすると、「こたつの中が暖かいね」となります。冬場や春先の「ぬっか」はこの意味の場合がほとんどだと思います。

「暑い」と「暖かい」。意味はそれぞれ異なりますが、どちらも「ぬっか」ということばで表現するところに方言の面白さを感じます。

もちろん、方言以外にも身近なことばに考えをめぐらせてみるのも、やってみると新しい気づきがありますよ。

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